闇は光を閉じ込めて愛したい。
Episode 2
Side:夜宵 ~仕事~
俺は深紅に話しかけた。
「深紅、家に帰れるか?」
もちろん帰れないのは分かっている。
だからこそそう言ったのだ。
案の定、深紅は首を振った。
「それなら、俺の家で働くか?
衣食住と安全は保証する」
深紅は口を尖らせた。
きっと何か言いたいことがあるんだろうと思い、スマホを渡す。
『仕事って何?』
「俺の身の回りの世話。まぁ、基本的には家事が多い。」
『わかった』
スマホの画面に表示された4文字だけで気分が良くなる。