神殺しのクロノスタシス1
それから数時間。
シャワーを浴びた羽久が、横になってしばし仮眠を取り。
目を覚ましてから、また私と交代してくれた。
私も同じくシャワーを浴びて、毛布を借りて仮眠を取ることにした。
それじゃ羽久お休みー、と横になって、ほんの一時間ほどたったとき。
「…!これだ!」
「…zzz…」
「おいこら、起きろロリコン学院長!」
「…んー…?」
「起きろって言ってるだろ馬鹿!」
「あぶっ」
ぼすんっ、とクッションを顔面に投げられ。
私は、無理矢理起こされた。
「いたたた…。何するの羽久…」
丁度、良い気持ちで寝かけていたところだったのに…。
「見つけたんだよ!これ!」
「ふぇ?」
「いつまで寝惚けてんだ、このボケ老人は!」
ベシッ、と頭をはたかれた。
「いたぁ!ひっど…!」
イーニシュフェルト魔導学院の学院長である私の頭を、こんなに容赦なくぶっ叩けるのは。
ルーデュニア聖王国広しと言えども、羽久くらいのものだよ。
でも、お陰でちょっと目が覚めた。
「何?何々?どうしたの?」
「これ見て。つい二時間前の記事」
「うん…?」
画面を覗き込むと、そこには某国で起きた、女児殺人事件のニュース記事。
「◯月◯日に、幼稚園から一人で帰っていた六歳の女の子が行方不明になり、翌日未明に近くの商店街のゴミ箱から遺体が発見…。同じ日に、母親と出かけ、母親が目を離した隙に行方不明になっていた女の子が、数日後遺体となって海で発見される…。どちらの遺体も、首に深い刺し傷…。更に、遺体から心臓がくり抜かれてる…!?」
…これって。
「…ルーデュニアで起きた殺人事件と、手口が全く同じだ」
「あぁ」
ということは…まさか。
この時空が…ビンゴだった、ってことか?
「つい最近の事件だ。丁度犯人も、ここに来たばかりだったんだろう…。急いで、俺達も向かおう」
羽久は、急いで荷物を片付けながらそう言った。
そうだね。すぐに向かった方が良い。それは分かってる。
だが。
「うん、羽久…あのさ」
「あ?何?」
「無理矢理起こされて物凄く眠いから、あと一時間くらい寝かせ…」
「アホか起きろ!命懸かってんだぞ馬鹿。貴様の睡眠不足など知ったことか!倒れるまで働け!」
「酷い!」
羽久に尻を蹴られ、私は無理矢理眠い目を擦って、ネットカフェを後にした。
シャワーを浴びた羽久が、横になってしばし仮眠を取り。
目を覚ましてから、また私と交代してくれた。
私も同じくシャワーを浴びて、毛布を借りて仮眠を取ることにした。
それじゃ羽久お休みー、と横になって、ほんの一時間ほどたったとき。
「…!これだ!」
「…zzz…」
「おいこら、起きろロリコン学院長!」
「…んー…?」
「起きろって言ってるだろ馬鹿!」
「あぶっ」
ぼすんっ、とクッションを顔面に投げられ。
私は、無理矢理起こされた。
「いたたた…。何するの羽久…」
丁度、良い気持ちで寝かけていたところだったのに…。
「見つけたんだよ!これ!」
「ふぇ?」
「いつまで寝惚けてんだ、このボケ老人は!」
ベシッ、と頭をはたかれた。
「いたぁ!ひっど…!」
イーニシュフェルト魔導学院の学院長である私の頭を、こんなに容赦なくぶっ叩けるのは。
ルーデュニア聖王国広しと言えども、羽久くらいのものだよ。
でも、お陰でちょっと目が覚めた。
「何?何々?どうしたの?」
「これ見て。つい二時間前の記事」
「うん…?」
画面を覗き込むと、そこには某国で起きた、女児殺人事件のニュース記事。
「◯月◯日に、幼稚園から一人で帰っていた六歳の女の子が行方不明になり、翌日未明に近くの商店街のゴミ箱から遺体が発見…。同じ日に、母親と出かけ、母親が目を離した隙に行方不明になっていた女の子が、数日後遺体となって海で発見される…。どちらの遺体も、首に深い刺し傷…。更に、遺体から心臓がくり抜かれてる…!?」
…これって。
「…ルーデュニアで起きた殺人事件と、手口が全く同じだ」
「あぁ」
ということは…まさか。
この時空が…ビンゴだった、ってことか?
「つい最近の事件だ。丁度犯人も、ここに来たばかりだったんだろう…。急いで、俺達も向かおう」
羽久は、急いで荷物を片付けながらそう言った。
そうだね。すぐに向かった方が良い。それは分かってる。
だが。
「うん、羽久…あのさ」
「あ?何?」
「無理矢理起こされて物凄く眠いから、あと一時間くらい寝かせ…」
「アホか起きろ!命懸かってんだぞ馬鹿。貴様の睡眠不足など知ったことか!倒れるまで働け!」
「酷い!」
羽久に尻を蹴られ、私は無理矢理眠い目を擦って、ネットカフェを後にした。