神殺しのクロノスタシス1
「畜生めが…。絶対許さねぇ」
「…同感だよ」
珍しく羽久が怒るのも無理はない。
私だって、少なからず憤りを感じている。
彼が一体何年、何千年あんな苦しみに一人で耐えてきたかと思うと。
吐月君に寄生して、ぬくぬくと餌を貪っている雪刃が許せないのは当然だ。
「で?どうやって雪刃を追い出すんだよ」
「うん。それなんだけど…私、ちょっと王宮にお出掛けしてくるから」
「あ?」
「その後図書館に行ってくるよ」
「…」
羽久の、この汚物を見る目。
酷くない?
「何呑気なこと言ってんの?あいつがあんなに苦しんでるときに」
「彼を助ける為に必要なんだよ。その間に…羽久は、シュニィちゃんに報告に行ってくれる?」
「…分かったよ。出来るだけ早く戻ってきてよ」
「勿論」
私だって、ぐずぐずしているつもりはない。
私達が何かしようとしているのを雪刃が嗅ぎ付けて、また良からぬことを企むかもしれない。
その前に、さっさと吐月君から雪刃を引き剥がす。
その為に。
「…同感だよ」
珍しく羽久が怒るのも無理はない。
私だって、少なからず憤りを感じている。
彼が一体何年、何千年あんな苦しみに一人で耐えてきたかと思うと。
吐月君に寄生して、ぬくぬくと餌を貪っている雪刃が許せないのは当然だ。
「で?どうやって雪刃を追い出すんだよ」
「うん。それなんだけど…私、ちょっと王宮にお出掛けしてくるから」
「あ?」
「その後図書館に行ってくるよ」
「…」
羽久の、この汚物を見る目。
酷くない?
「何呑気なこと言ってんの?あいつがあんなに苦しんでるときに」
「彼を助ける為に必要なんだよ。その間に…羽久は、シュニィちゃんに報告に行ってくれる?」
「…分かったよ。出来るだけ早く戻ってきてよ」
「勿論」
私だって、ぐずぐずしているつもりはない。
私達が何かしようとしているのを雪刃が嗅ぎ付けて、また良からぬことを企むかもしれない。
その前に、さっさと吐月君から雪刃を引き剥がす。
その為に。