神殺しのクロノスタシス1
「…警察なんて、どうせ無能だと思ってたよ」
まさか、まだたった五人しか殺していないのに、捕まるとは。
前回の…あの黒い死神みたいなマフィア…ルレイアって人が、特別なんだと思ってた。
それにしても、あの人はどうやって俺を犯人だと断定したんだろうな?
もしかしたらあの人も、魔導師の類だったのかもしれない。
そうでないなら、きっと本物の死神だ。
「る、ルレイア…?」
Eちゃんが、震える声で俺を呼んだ。
「…ごめん、その名前、俺の名前じゃないんだ」
何度見ても、慣れないものだ。
友達だと思ってたのに、っていうその顔。
「…ありがとう、これまで仲良くしてくれて」
逃げるつもりはなかった。
本当に、俺を助けてくれるのかは分からないけど。
でも、最後に信じてみると決めたから。
俺は警官に従って、ゆっくりと立ち上がった。
「ちょっ…ルレイア!どういうこと?彼は何も悪いことなんてしてないでしょ!?」
「そうだよ!重要参考人って、どういう…」
DちゃんもC君も、この期に及んで俺を庇おうとしてくれていた。
そんなことするはずない、と。
ルレイアがそんなことするはずないと。
彼らは何も知らない。
本当の俺を知らない。
きっと本当の俺を知れば…何も知らずに俺なんかと仲良くしていた自分を責めるのだろうな。
「…ごめん」
一体あと、何回。
誰かを傷つけ、同じくらい自分も傷つかなければならないんだろう。
俺は、何も知らない彼らを置き去りにして、警官に連れられて店を出た。
まさか、まだたった五人しか殺していないのに、捕まるとは。
前回の…あの黒い死神みたいなマフィア…ルレイアって人が、特別なんだと思ってた。
それにしても、あの人はどうやって俺を犯人だと断定したんだろうな?
もしかしたらあの人も、魔導師の類だったのかもしれない。
そうでないなら、きっと本物の死神だ。
「る、ルレイア…?」
Eちゃんが、震える声で俺を呼んだ。
「…ごめん、その名前、俺の名前じゃないんだ」
何度見ても、慣れないものだ。
友達だと思ってたのに、っていうその顔。
「…ありがとう、これまで仲良くしてくれて」
逃げるつもりはなかった。
本当に、俺を助けてくれるのかは分からないけど。
でも、最後に信じてみると決めたから。
俺は警官に従って、ゆっくりと立ち上がった。
「ちょっ…ルレイア!どういうこと?彼は何も悪いことなんてしてないでしょ!?」
「そうだよ!重要参考人って、どういう…」
DちゃんもC君も、この期に及んで俺を庇おうとしてくれていた。
そんなことするはずない、と。
ルレイアがそんなことするはずないと。
彼らは何も知らない。
本当の俺を知らない。
きっと本当の俺を知れば…何も知らずに俺なんかと仲良くしていた自分を責めるのだろうな。
「…ごめん」
一体あと、何回。
誰かを傷つけ、同じくらい自分も傷つかなければならないんだろう。
俺は、何も知らない彼らを置き去りにして、警官に連れられて店を出た。