神殺しのクロノスタシス1
「一人目の犠牲者、Aちゃんが殺されたとき…あなたは何処にいたの?」
「その場にいましたよ。Aちゃんが殺されたその場所に」
「…Aちゃんの殺害を認めると?」
「えぇ、認めます。Aちゃんだけじゃない。他の五人も…今までの何千、何万人も…俺が殺しました」
「…!?」
一人ずつ、全員覚えている。
俺が殺してきた人々。
他の無限の人々を守る為に、生け贄に捧げた人々。
「他にも犠牲者がいるの…?」
「えぇ、いますよ…。たくさん。きっとこれからも…」
俺が生きている限り、未来永劫変わらない。
「どうして、そんなことを…」
「…他にどうすることも出来なかったんです。あなただって、俺の立場だったら、きっとそうするでしょう」
ねぇ。
「目の前の一人を殺さなかったら、他の大勢を殺すって言われたら…目の前の一人を殺すでしょう?」
それは、間違ってないことのはずだろう?
俺に、他に何が出来たんだ?
「俺だって…殺したくて殺したんじゃない…。殺さないと、もっと多くの人が死ぬから…。その人達を守る為に…」
それが正義で、正しいことだと信じていたから。
もう二度と、俺の我が儘のせいで死ぬ人がいないように。
誰にも助けを求めず、頑張ってきたんだよ。
「終わらない苦しみがそこにあるなら…」
逃げることも、死ぬことも出来ないのなら。
「…心を壊してしまうしか、ないでしょう?」
「…その必要はないよ、吐月君」
「その場にいましたよ。Aちゃんが殺されたその場所に」
「…Aちゃんの殺害を認めると?」
「えぇ、認めます。Aちゃんだけじゃない。他の五人も…今までの何千、何万人も…俺が殺しました」
「…!?」
一人ずつ、全員覚えている。
俺が殺してきた人々。
他の無限の人々を守る為に、生け贄に捧げた人々。
「他にも犠牲者がいるの…?」
「えぇ、いますよ…。たくさん。きっとこれからも…」
俺が生きている限り、未来永劫変わらない。
「どうして、そんなことを…」
「…他にどうすることも出来なかったんです。あなただって、俺の立場だったら、きっとそうするでしょう」
ねぇ。
「目の前の一人を殺さなかったら、他の大勢を殺すって言われたら…目の前の一人を殺すでしょう?」
それは、間違ってないことのはずだろう?
俺に、他に何が出来たんだ?
「俺だって…殺したくて殺したんじゃない…。殺さないと、もっと多くの人が死ぬから…。その人達を守る為に…」
それが正義で、正しいことだと信じていたから。
もう二度と、俺の我が儘のせいで死ぬ人がいないように。
誰にも助けを求めず、頑張ってきたんだよ。
「終わらない苦しみがそこにあるなら…」
逃げることも、死ぬことも出来ないのなら。
「…心を壊してしまうしか、ないでしょう?」
「…その必要はないよ、吐月君」