神殺しのクロノスタシス1
「君が私を陥れたいのは分かった。でも…残念ながら、それは上手く行かないよ」
「…」
「…この通り、有り難いことにこう見えて人望は厚い方でね」
羽久も、シュニィちゃんも吐月君も。
私を無罪と信じて疑っていない。
だからこそ、そうして証拠品の穴を見つけてきてくれた。
かなり狡猾な手段を使ってはいたが…相手が悪かったな。
「君は、相当高度な魔導師じゃないかな」
魔法で仮面を作って素顔を隠したり、普通の本を禁書に偽装したり。
うちの生徒達や、図書館職員の記憶を改竄したりもした。
そんなことが出来る魔導師は、ルーデュニア聖王国でも限られる。
それだけ優秀な魔導師が、何故魔導師排斥論者になったのか…。
「…自分も魔導師で、魔法を使うのに…君は何故、魔導師を憎む?」
「…それは」
何か、理由があるはずだ。
魔導師を…魔法を憎むようになったきっかけが。
「聞かせてくれないかな。…君は、何を抱えている?」
「…」
「…この通り、有り難いことにこう見えて人望は厚い方でね」
羽久も、シュニィちゃんも吐月君も。
私を無罪と信じて疑っていない。
だからこそ、そうして証拠品の穴を見つけてきてくれた。
かなり狡猾な手段を使ってはいたが…相手が悪かったな。
「君は、相当高度な魔導師じゃないかな」
魔法で仮面を作って素顔を隠したり、普通の本を禁書に偽装したり。
うちの生徒達や、図書館職員の記憶を改竄したりもした。
そんなことが出来る魔導師は、ルーデュニア聖王国でも限られる。
それだけ優秀な魔導師が、何故魔導師排斥論者になったのか…。
「…自分も魔導師で、魔法を使うのに…君は何故、魔導師を憎む?」
「…それは」
何か、理由があるはずだ。
魔導師を…魔法を憎むようになったきっかけが。
「聞かせてくれないかな。…君は、何を抱えている?」