神殺しのクロノスタシス1
悪いが。俺とシルナと、シュニィに吐月までいるこの状況で。
いくら禁書の化身と言えど、太刀打ち出来るはずがなかった。
「…潔く封印されることだな」
俺達の前に姿を現したのが、そもそもの間違いだったのだ。
それでもカオスは抵抗するかと思ったが、意外にカオスは潔かった。
抵抗する代わりに、捨て台詞でも吐くようにこう言った。
「…シルナ・エインリーの手先が。誰も彼も…その男に騙されているというのに」
…あ?
「憐れな人間共。その男が何を企んでいるのかも知らず…」
「…精神攻撃のつもりか?悪いが、そんな戯言に騙される俺達じゃない」
そうでもなきゃ、シルナの冤罪晴らす為にここまでしねぇよ。
しかし。
「…知らないだけだ。お前達は、その男の正体を…」
「…黙れ」
俺は有無を言わせず、カオスに杖を向けた。
シルナの正体、だと?
知ったことか。そんなもん。
シルナが何者であろうと、俺達の味方であることに変わりはない。
「…憐れな人間だ。知ったとき、お前達は絶望するだろう」
「うるせぇ。さっさと死…」
「羽久!」
シルナが咄嗟に警告したが、遅かった。
カオスは、大人しく死ぬつもりなんてなかった。
死なば諸共。
にやりと笑ったカオスの内側から、爆発的な魔力が膨れ上がった。
自爆するつもりだ、と悟るなり、俺はクュルナを庇うように防壁を展開させた。
だが、正直間に合ったかどうかは、自信がなかった。
いくら禁書の化身と言えど、太刀打ち出来るはずがなかった。
「…潔く封印されることだな」
俺達の前に姿を現したのが、そもそもの間違いだったのだ。
それでもカオスは抵抗するかと思ったが、意外にカオスは潔かった。
抵抗する代わりに、捨て台詞でも吐くようにこう言った。
「…シルナ・エインリーの手先が。誰も彼も…その男に騙されているというのに」
…あ?
「憐れな人間共。その男が何を企んでいるのかも知らず…」
「…精神攻撃のつもりか?悪いが、そんな戯言に騙される俺達じゃない」
そうでもなきゃ、シルナの冤罪晴らす為にここまでしねぇよ。
しかし。
「…知らないだけだ。お前達は、その男の正体を…」
「…黙れ」
俺は有無を言わせず、カオスに杖を向けた。
シルナの正体、だと?
知ったことか。そんなもん。
シルナが何者であろうと、俺達の味方であることに変わりはない。
「…憐れな人間だ。知ったとき、お前達は絶望するだろう」
「うるせぇ。さっさと死…」
「羽久!」
シルナが咄嗟に警告したが、遅かった。
カオスは、大人しく死ぬつもりなんてなかった。
死なば諸共。
にやりと笑ったカオスの内側から、爆発的な魔力が膨れ上がった。
自爆するつもりだ、と悟るなり、俺はクュルナを庇うように防壁を展開させた。
だが、正直間に合ったかどうかは、自信がなかった。