神殺しのクロノスタシス1
「ったく、ようやく平和になったぜ…。大変だったー」
「大変だったって…。キュレムさんあなた、大して何もしてないじゃないですか」
「何をぅ!失敬な!ちょっとは何かしたよ!」
ちょっとって。自分で認めるのか。
まぁ、一緒にシルナの面会についてきてくれたよな。
うん。ちょっとは何かしてる。
確かに色々立て続けに起こり過ぎて、近頃は大変だった。
吐月の一件もあったし。
で、今回のシルナ逮捕事件。
もうしばらく、厄介事は御免だな。
シルナも、「久々にゆっくり出来る~」って煎餅とお茶啜ってたもん。
おっさん通り越して、最早おじいちゃんだな。
あれはもう老けてくばっかりだよ、これから。
老人の相手をするのも嫌なので、こうして聖魔騎士団の方に顔を出したのだが…。
そこに。
「羽久さん。あなたにお客さんが来てますよ」
「んぁ?」
聖魔騎士団の部下の一人が、俺にそう声をかけた。
…客?
「誰?」
「入隊希望者みたいなんですが…。何故かあなたの部隊に入りたいとご指名で…」
「俺の…?」
そう言われても…俺は聖魔騎士団でも少々ややこしい立場に置かれているから、指名されても困るのだが…。
ってか、俺を指名って、誰?
「何々?羽久モテんな~」
「うわー。キュレムさん下衆…」
「下衆で悪かったな!」
別にモテてる訳ではないだろ。
「分かったよ。とにかく会ってみるよ」
部下に案内されてついていった先にいたのは。
大きなトランクと、片手に杖を持った…。
「は…!?クュルナ…!?」
「羽久さん…。お久し振りです」
一週間ぶりに見るクュルナが、ぺこりと頭を下げた。
「大変だったって…。キュレムさんあなた、大して何もしてないじゃないですか」
「何をぅ!失敬な!ちょっとは何かしたよ!」
ちょっとって。自分で認めるのか。
まぁ、一緒にシルナの面会についてきてくれたよな。
うん。ちょっとは何かしてる。
確かに色々立て続けに起こり過ぎて、近頃は大変だった。
吐月の一件もあったし。
で、今回のシルナ逮捕事件。
もうしばらく、厄介事は御免だな。
シルナも、「久々にゆっくり出来る~」って煎餅とお茶啜ってたもん。
おっさん通り越して、最早おじいちゃんだな。
あれはもう老けてくばっかりだよ、これから。
老人の相手をするのも嫌なので、こうして聖魔騎士団の方に顔を出したのだが…。
そこに。
「羽久さん。あなたにお客さんが来てますよ」
「んぁ?」
聖魔騎士団の部下の一人が、俺にそう声をかけた。
…客?
「誰?」
「入隊希望者みたいなんですが…。何故かあなたの部隊に入りたいとご指名で…」
「俺の…?」
そう言われても…俺は聖魔騎士団でも少々ややこしい立場に置かれているから、指名されても困るのだが…。
ってか、俺を指名って、誰?
「何々?羽久モテんな~」
「うわー。キュレムさん下衆…」
「下衆で悪かったな!」
別にモテてる訳ではないだろ。
「分かったよ。とにかく会ってみるよ」
部下に案内されてついていった先にいたのは。
大きなトランクと、片手に杖を持った…。
「は…!?クュルナ…!?」
「羽久さん…。お久し振りです」
一週間ぶりに見るクュルナが、ぺこりと頭を下げた。