神殺しのクロノスタシス1
朝食の後。
面倒臭がるルイーシュを宥めながら、俺達はシャネオンの警察署に向かった。
聖魔騎士団に協力要請してきたのは、このシャネオン警察だからである。
学院長逮捕のときのアレがあるから、いまいち警察って信用ならないんだけど。
しかし意外なことに、シャネオン警察は非常に友好的であった。
「どうも。聖魔騎士団魔導部隊から派遣されて来ました。キュレム・エフェメラルです」
「同じくルイーシュ・レイヴン・アルテミシアです」
魔導師なんて、と嫌がる人は多いのだが。
シャネオン警察の警察署長は。
「いやぁ、本当によく来てくれました」
ツルツル頭の署長は、にこやかに握手を求めてきた。
ルイーシュの視線が、署長の後頭部に注がれていた。
見るな。
「遥々王都から、ご苦労様です。王都に比べると、こちらは暖かいでしょう」
「えぇ、まぁ」
暑いくらいだね。正直。
「時間があれば、シャネオンを案内して回りたいところですが…そうも言っていられない状況でして…」
「そうでしょうね」
「早速、本題に入らせてもらいます。こちらで何が起きているのかは、ご存知ですか?」
ご存知…でない訳でもないが。
「詳しくはあまり…。四人の男性が行方不明になってるんですよね?」
「…はい」
ほとほと困り果てている、という顔で俯く署長さん。
すると、ルイーシュがとんでもないことを言い出した。
「…こういうときって、実は犯人は署長…とかいうドラマ的な展開がありますよね」
「は?」
「…ルイーシュ。お前ちょっと黙ってろな」
勝手に犯人にしてやるな。署長ぽかーんとしてるじゃないか。
「済みませんね…。気にせず話を続けてくださいね」
ルイーシュの爪先を踏んづけながら、俺は笑顔で装った。
マジもう。ルイーシュ本当馬鹿。
面倒臭がるルイーシュを宥めながら、俺達はシャネオンの警察署に向かった。
聖魔騎士団に協力要請してきたのは、このシャネオン警察だからである。
学院長逮捕のときのアレがあるから、いまいち警察って信用ならないんだけど。
しかし意外なことに、シャネオン警察は非常に友好的であった。
「どうも。聖魔騎士団魔導部隊から派遣されて来ました。キュレム・エフェメラルです」
「同じくルイーシュ・レイヴン・アルテミシアです」
魔導師なんて、と嫌がる人は多いのだが。
シャネオン警察の警察署長は。
「いやぁ、本当によく来てくれました」
ツルツル頭の署長は、にこやかに握手を求めてきた。
ルイーシュの視線が、署長の後頭部に注がれていた。
見るな。
「遥々王都から、ご苦労様です。王都に比べると、こちらは暖かいでしょう」
「えぇ、まぁ」
暑いくらいだね。正直。
「時間があれば、シャネオンを案内して回りたいところですが…そうも言っていられない状況でして…」
「そうでしょうね」
「早速、本題に入らせてもらいます。こちらで何が起きているのかは、ご存知ですか?」
ご存知…でない訳でもないが。
「詳しくはあまり…。四人の男性が行方不明になってるんですよね?」
「…はい」
ほとほと困り果てている、という顔で俯く署長さん。
すると、ルイーシュがとんでもないことを言い出した。
「…こういうときって、実は犯人は署長…とかいうドラマ的な展開がありますよね」
「は?」
「…ルイーシュ。お前ちょっと黙ってろな」
勝手に犯人にしてやるな。署長ぽかーんとしてるじゃないか。
「済みませんね…。気にせず話を続けてくださいね」
ルイーシュの爪先を踏んづけながら、俺は笑顔で装った。
マジもう。ルイーシュ本当馬鹿。