神殺しのクロノスタシス1
元担任の先生の行方を探す為、この学校の校長に話を聞いた。

「元担任先生まだここにいます?」「いえいません」「何処に行ったのか分かります?」「ちょっと待ってください調べます。…あー、十二年前に◯◯校に転勤してますね」「あぁそうですか」というやり取りをして。

今度は、元担任が転勤したという◯◯校とやらに赴いて。

そこの事務員に聞いてみたのだが。

「済みません聖魔騎士団なんですけど」「はぁ」「元担任先生って方がここにいると思うんですが、会えますか」「え?元担任先生…?誰?」「は?」「うちにそんな先生いませんよ」「いやここにいると聞いたんですけど」と押し問答。

結局、その元担任先生、八年前まではいたんだけど、また別の…△△校に転勤になっていた。

仕方がないのでまた△△校に行き、またしても同じ説明をした。

この時点でルイーシュは、もう完全にやる気をなくしていた。

そんなルイーシュを無理矢理引っ張っていった。

「済みません、元担任先生って方を探してるんですが」「元担任先生?…あぁ、去年までうちにいた先生ですね」

と、言われた瞬間。

ルイーシュが走り出して帰ろうとしたので、それを羽交い締めにして止めた。

やめろ。俺だって帰りたくなったんだからさ。

「その先生今年から何処に?」「××校ですね」「絶対そこにいるんですよね?」「え、えぇ…。多分…」

と、いうやり取りをして。

今度こそだから、今度こそ会えるからとルイーシュを宥めまくって、今度は××校に向かい。

もう日が暮れかけた頃、ようやく元担任先生に会った。
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