神殺しのクロノスタシス1
「お帰りなさい、キュレムさん、ルイーシュさんも」
シュニィは、俺の背中におぶわれたルイーシュを見ても、顔色一つ変えなかった。
さすがの貫禄を見せる聖魔騎士団副団長である。
このくらいじゃ驚かないよな。もう。
「禁書回収してきたんで、あとよろ」
「はい。ありがとうございます」
「当分は何処にも行かせないでくださいね。俺、もう働き過ぎて疲れたので」
おいルイーシュ。お前、相手が上司だって分かってる?
「うふふ。そうですね、しばらくは王都にいてください」
「さすがシュニィさん話が分かる。そんな訳で俺は寝るので、キュレムさん早く帰りましょう」
「お前って奴は…。まだ報告書が…」
「あ、そちらはキュレムさんにお願いしますね。俺ほら、文章下手なので」
「適当な言い訳をするな。むしろ俺より上手いだろうが!」
書きたくないからってお前。
「もー、我が儘ですねキュレムさんは…。良いですよ。帰って、寝て、起きたら、一緒に書きましょう」
何その妥協案。
「…分かったよ」
シュニィさ。仲良しですねうふふ、みたいな顔してこっち見ないでくれる。
お前んとこの夫婦も大概だから。
こんな風にして、いつまでたっても俺の横にはルイーシュがいるんだろうなぁって。
良いことなのか、悪いことなのか…。
ま、一人ぼっちで生きるよりはずっと良い。
END
シュニィは、俺の背中におぶわれたルイーシュを見ても、顔色一つ変えなかった。
さすがの貫禄を見せる聖魔騎士団副団長である。
このくらいじゃ驚かないよな。もう。
「禁書回収してきたんで、あとよろ」
「はい。ありがとうございます」
「当分は何処にも行かせないでくださいね。俺、もう働き過ぎて疲れたので」
おいルイーシュ。お前、相手が上司だって分かってる?
「うふふ。そうですね、しばらくは王都にいてください」
「さすがシュニィさん話が分かる。そんな訳で俺は寝るので、キュレムさん早く帰りましょう」
「お前って奴は…。まだ報告書が…」
「あ、そちらはキュレムさんにお願いしますね。俺ほら、文章下手なので」
「適当な言い訳をするな。むしろ俺より上手いだろうが!」
書きたくないからってお前。
「もー、我が儘ですねキュレムさんは…。良いですよ。帰って、寝て、起きたら、一緒に書きましょう」
何その妥協案。
「…分かったよ」
シュニィさ。仲良しですねうふふ、みたいな顔してこっち見ないでくれる。
お前んとこの夫婦も大概だから。
こんな風にして、いつまでたっても俺の横にはルイーシュがいるんだろうなぁって。
良いことなのか、悪いことなのか…。
ま、一人ぼっちで生きるよりはずっと良い。
END