神殺しのクロノスタシス1
そして、もしそうなのだとしたら。
「…探しに行ってあげないとね」
羽久が何処かで目を覚ませば、自分で帰ってくるだろうけど。
もし新しい人格の子のまま、羽久が目を覚まさなければ。
そのときは…誰かが探しに行かないと。
二度と、戻ってこれなくなってしまう。
「朝になっても戻らなかったら、探しに行ってくるよ」
「…何処を?」
「さぁ…何処だろうね」
もし羽久が羽久のままなら、探す必要はない。
あの子の魔力を辿れば、すぐに見つけ出せる。
でも羽久が、私の知らない別人格なら。
魔力を追って探す、ということは出来ない。人格が違えば、魔力の質も全くの別物だから。
「あの子がいそうなところを…しらみ潰しに探していくことになるだろうね」
「…それで…本当に見つかるんですか?」
「見つかるよ」
私は、はっきりとそう言った。
見つからない、なんてことは有り得ない。
だって。
「…見つかるまで探すからね」
あの子を見捨てるという選択肢は、私にはない。
他の何を犠牲にしてでも、必ず探し出す。
何日、何年、何千年かかろうと。
私の人生が続く限り、見つかるまで探す。
それ以外のことなんてどうでも良い。
私にとって、あの子以上に大切なものなんて、この世の何処にもない。
「…なら、学院長。私も一緒に探します」
「…クュルナちゃん」
「一緒に探させてください。…お願いです」
羽久を死ぬほど心配してるのは、私一人じゃない、ってことか。
「…分かった。一緒に探そう」
「ありがとうございます」
…一体、いつになるかは分からない。
羽久がもし時空を移動して迷子になっているのなら、探すのは骨が折れるだろう。
だけど。
「…必ず見つけるからね。羽久」
「…探しに行ってあげないとね」
羽久が何処かで目を覚ませば、自分で帰ってくるだろうけど。
もし新しい人格の子のまま、羽久が目を覚まさなければ。
そのときは…誰かが探しに行かないと。
二度と、戻ってこれなくなってしまう。
「朝になっても戻らなかったら、探しに行ってくるよ」
「…何処を?」
「さぁ…何処だろうね」
もし羽久が羽久のままなら、探す必要はない。
あの子の魔力を辿れば、すぐに見つけ出せる。
でも羽久が、私の知らない別人格なら。
魔力を追って探す、ということは出来ない。人格が違えば、魔力の質も全くの別物だから。
「あの子がいそうなところを…しらみ潰しに探していくことになるだろうね」
「…それで…本当に見つかるんですか?」
「見つかるよ」
私は、はっきりとそう言った。
見つからない、なんてことは有り得ない。
だって。
「…見つかるまで探すからね」
あの子を見捨てるという選択肢は、私にはない。
他の何を犠牲にしてでも、必ず探し出す。
何日、何年、何千年かかろうと。
私の人生が続く限り、見つかるまで探す。
それ以外のことなんてどうでも良い。
私にとって、あの子以上に大切なものなんて、この世の何処にもない。
「…なら、学院長。私も一緒に探します」
「…クュルナちゃん」
「一緒に探させてください。…お願いです」
羽久を死ぬほど心配してるのは、私一人じゃない、ってことか。
「…分かった。一緒に探そう」
「ありがとうございます」
…一体、いつになるかは分からない。
羽久がもし時空を移動して迷子になっているのなら、探すのは骨が折れるだろう。
だけど。
「…必ず見つけるからね。羽久」