神殺しのクロノスタシス1
…と、いう話を。
私は、時間をかけてシュニィちゃん達に語り聞かせた。
「…そんなことが…」
「学院長も羽久も、なかなか波乱万丈な人生送ってんなぁ」
と、キュレム君。
…君も大概だと思うけどなぁ。
「でも、肝心なことをまだ話してませんよね」
ルイーシュ君が、私に向かってそう言った。
思わずドキリとしてしまったが。
追及されたのは、別のことだった。
「肝心なこと?」
「イーニシュフェルト魔導学院を作ったきっかけですよ」
あぁ…。そっちか。
そっちならまだ。
「そうだったね。イーニシュフェルトかぁ…。何で作ったのと聞かれて、明確な答えを出すのは難しいけど…」
そうだなぁ。私がイーニシュフェルト魔導学院を作ったのは。
「二十音を魔導師として育てて、魔導師を育てる楽しみと言うか、やり甲斐を感じたからかな?」
あの頃は、二十音や羽久に出会ったお陰で、私も随分丸くなってたしね。
各地を放蕩するのにも飽きていたし。
「そこから、ルーデュニアの当時の国王様に下賜されて、聖魔騎士団の創設にも協力して…」
羽久と共に、学院の運営に注力してきた。
そして、今ここにいる人々に出会った。
私は幸せ者だ。
本当に幸せ者だ。
「…学院を作ったお陰で、私は君達という、かけがえのない存在に出会えた」
そして。
「私と君達を出会わせるきっかけを作ってくれたのは、二十音であり、羽久であり、二十音の中の他の人格達だ。彼らにも、心から感謝してるよ」
私は、時間をかけてシュニィちゃん達に語り聞かせた。
「…そんなことが…」
「学院長も羽久も、なかなか波乱万丈な人生送ってんなぁ」
と、キュレム君。
…君も大概だと思うけどなぁ。
「でも、肝心なことをまだ話してませんよね」
ルイーシュ君が、私に向かってそう言った。
思わずドキリとしてしまったが。
追及されたのは、別のことだった。
「肝心なこと?」
「イーニシュフェルト魔導学院を作ったきっかけですよ」
あぁ…。そっちか。
そっちならまだ。
「そうだったね。イーニシュフェルトかぁ…。何で作ったのと聞かれて、明確な答えを出すのは難しいけど…」
そうだなぁ。私がイーニシュフェルト魔導学院を作ったのは。
「二十音を魔導師として育てて、魔導師を育てる楽しみと言うか、やり甲斐を感じたからかな?」
あの頃は、二十音や羽久に出会ったお陰で、私も随分丸くなってたしね。
各地を放蕩するのにも飽きていたし。
「そこから、ルーデュニアの当時の国王様に下賜されて、聖魔騎士団の創設にも協力して…」
羽久と共に、学院の運営に注力してきた。
そして、今ここにいる人々に出会った。
私は幸せ者だ。
本当に幸せ者だ。
「…学院を作ったお陰で、私は君達という、かけがえのない存在に出会えた」
そして。
「私と君達を出会わせるきっかけを作ってくれたのは、二十音であり、羽久であり、二十音の中の他の人格達だ。彼らにも、心から感謝してるよ」