神殺しのクロノスタシス1
「やぁレティシアちゃん。久し振りだね」
「あ、学院長…。それに、羽久さんも。お久し振りです」
すっかり王立図書館の司書さんが板についたレティシアちゃん。
うんうん。教え子が活躍しているのは嬉しいね。
教師の醍醐味だよ。
「今日は新しい本入ってる?」
「はい、入ってますよ。今持ってきますね」
「ありがとうね~」
司書さんと仲良しだと、こういうとき良いよね。
レティシアちゃんに持ってきてもらった本は、いつも通りとても面白そうだった。
魔導書だけじゃなくて、普通の物語本もある。
詩集や自己啓発本もあるのだが、私は本を選り好みしないタイプなので、どれも楽しく読ませてもらう。
更に、羽久も。
「あ、これ面白そう。シルナより先に俺が読もう」
羽久が、レティシアちゃんの持ってきてくれた新しい魔導書を一冊、手に取った。
あ、それ私も目をつけてたのに~。
まぁ良いや。順番に読もう。
「じゃあ私は先にこっち読むからね」
「好きなの読めば…って、それ恋愛小説じゃん」
タイトルは、『愛と夢のロマンス』。
わぁ。何処からどう見ても恋愛小説。
でも私は本を選り好みしないから。
「良い歳したおっさんが、恋愛小説読むなよ」
「別に良いじゃない、恋愛小説読んでも。私が恋愛小説読んじゃ悪いの?」
「悪くはないけど、気持ち悪くはある」
失礼だと思わない?
何歳になっても、たまにはこう、ロマンスを味わいたいときだってあるでしょ?
こうなったら、意地でもこの本読もう。
そう心に決めた私だった。
「あ、学院長…。それに、羽久さんも。お久し振りです」
すっかり王立図書館の司書さんが板についたレティシアちゃん。
うんうん。教え子が活躍しているのは嬉しいね。
教師の醍醐味だよ。
「今日は新しい本入ってる?」
「はい、入ってますよ。今持ってきますね」
「ありがとうね~」
司書さんと仲良しだと、こういうとき良いよね。
レティシアちゃんに持ってきてもらった本は、いつも通りとても面白そうだった。
魔導書だけじゃなくて、普通の物語本もある。
詩集や自己啓発本もあるのだが、私は本を選り好みしないタイプなので、どれも楽しく読ませてもらう。
更に、羽久も。
「あ、これ面白そう。シルナより先に俺が読もう」
羽久が、レティシアちゃんの持ってきてくれた新しい魔導書を一冊、手に取った。
あ、それ私も目をつけてたのに~。
まぁ良いや。順番に読もう。
「じゃあ私は先にこっち読むからね」
「好きなの読めば…って、それ恋愛小説じゃん」
タイトルは、『愛と夢のロマンス』。
わぁ。何処からどう見ても恋愛小説。
でも私は本を選り好みしないから。
「良い歳したおっさんが、恋愛小説読むなよ」
「別に良いじゃない、恋愛小説読んでも。私が恋愛小説読んじゃ悪いの?」
「悪くはないけど、気持ち悪くはある」
失礼だと思わない?
何歳になっても、たまにはこう、ロマンスを味わいたいときだってあるでしょ?
こうなったら、意地でもこの本読もう。
そう心に決めた私だった。