神殺しのクロノスタシス1
sideシルナ
──────…一方その頃。
私と羽久は。
「うわぁ~ん駄目だったぁぁぁ。余計イレースちゃんを怒らせちゃったぁぁ」
「うぜー…。良い歳したおっさんが、年下の女に泣かされるな」
「絶対軽蔑されちゃったよ。あの汚物を見る目は間違いない」
「だろうな」
完全に見下されてたもん。
あの冷徹な眼差しを思い出すと、背中がヒュッ、ってなるよ。ヒュッ、って。
「はぁ…。仲良くなりたかったのにな…」
「…」
…無理そうだね。仲良くなるのは。
むしろあの子と仲良く出来る人間が、この世にいるのか。
なんて失礼なことを考えてしまった。
でも、分かるでしょう?あの取り付く島もない冷たい態度。
どう接したら良いのか分からないよ。
「まぁ、一応…最低限ぎすぎすしない程度には仲直り出来たんじゃないか?」
…そうなのかなぁ。
でも、羽久の言う通りかもしれない。
あの子があそこまで頑ななのは、それなりの理由あってのことだろうし。
もうこれ以上は、お互い触れない方が賢明だろう。
「そうだね…。そう納得するしかないね…」
腹を割って話し合えば、分かり合えると。
…仲良く出来ると思ってたんだけどなぁ。
根本的に…人間性が違い過ぎると言うか…。
「諦めろ。シルナ」
「うーん…。でも何だかあの子、放っておけない気がするんだよね…」
「…出たよ。シルナのお人好し」
別に、お人好しな訳じゃなくて…。
「ったく…余計なお世話にも程があるだろ」
「それは分かってるんだけど…うーん…。もうちょっと考える」
「あ、そう」
放っておくべきなんだろう。本当は。
これ以上踏み込むと…彼女の知られたくない部分にまで触れてしまいそうで…。
私と羽久は。
「うわぁ~ん駄目だったぁぁぁ。余計イレースちゃんを怒らせちゃったぁぁ」
「うぜー…。良い歳したおっさんが、年下の女に泣かされるな」
「絶対軽蔑されちゃったよ。あの汚物を見る目は間違いない」
「だろうな」
完全に見下されてたもん。
あの冷徹な眼差しを思い出すと、背中がヒュッ、ってなるよ。ヒュッ、って。
「はぁ…。仲良くなりたかったのにな…」
「…」
…無理そうだね。仲良くなるのは。
むしろあの子と仲良く出来る人間が、この世にいるのか。
なんて失礼なことを考えてしまった。
でも、分かるでしょう?あの取り付く島もない冷たい態度。
どう接したら良いのか分からないよ。
「まぁ、一応…最低限ぎすぎすしない程度には仲直り出来たんじゃないか?」
…そうなのかなぁ。
でも、羽久の言う通りかもしれない。
あの子があそこまで頑ななのは、それなりの理由あってのことだろうし。
もうこれ以上は、お互い触れない方が賢明だろう。
「そうだね…。そう納得するしかないね…」
腹を割って話し合えば、分かり合えると。
…仲良く出来ると思ってたんだけどなぁ。
根本的に…人間性が違い過ぎると言うか…。
「諦めろ。シルナ」
「うーん…。でも何だかあの子、放っておけない気がするんだよね…」
「…出たよ。シルナのお人好し」
別に、お人好しな訳じゃなくて…。
「ったく…余計なお世話にも程があるだろ」
「それは分かってるんだけど…うーん…。もうちょっと考える」
「あ、そう」
放っておくべきなんだろう。本当は。
これ以上踏み込むと…彼女の知られたくない部分にまで触れてしまいそうで…。