神殺しのクロノスタシス1
予定通り…いや、女装してたのは予想外だったが…。
とにかく、エガルテ・アルヴァールとの接触は果たした。
もう用事は済んだとばかりに、仮の家に帰宅すると。
そこには、いるだけで気が滅入りそうなおっさんがいた。
「うぅ…悲しい。悲しいよ…」
「…」
「なんて悲しい話なんだ…」
「…夕飯カップ麺で良い?」
「ちょっと羽久!あからさまに面倒臭そうな顔しないで!」
いや、かまちょうぜーと思って。
敢えて話を逸らしてやろうかと。
「あとね、夕飯は私が作るよ、頑張って。何食べたい?」
「カップ麺で良い?」
「無視しないで!」
何が嬉しくて、良い歳したおっさんの手料理食わなきゃならんのだ。
味はこれで悪くないから、余計腹立たしいよな。
不味い方がもっと腹立たしいけど。
カップ麺で良くね?どうせ魔導師だから、そんなに食べる必要ないし。
「それより聞いてよ、羽久」
「羽久じゃなくて、今はサナキだろ?」
「あ、そっか…。別に本名でも良いと思うけどなぁ。私本名で通してるし…」
馬鹿。
「聞く人が聞いたら分かるんだから、本名使うなよ…馬鹿だな」
「いやぁ、別にバレても…。それに、向こうから気づいて接触してくれるなら、むしろ有り難いでしょ」
そう、接触で思い出した。
「会ってきたよ。エガルテに」
「どんな子だった?」
「女装した子だった」
「…??」
首を傾げるな気持ち悪い。
何だ、その仕草は。
「なんか…性同一性障害?みたいな…」
「え?そうなの…?へぇ…」
へぇってお前。
もうちょっと気の利いた感想あるだろ。
それでも、なんちゃって精神科医か。
「羽久のこと見て、何も言わなかったの?」
「何も。そもそも気づいてなかった」
俺のことも、ただのクラスメイトとしか思っていなかったようだ。
このぶんじゃ、シルナに会っても、ただのおっさんとしか思われないだろうな。
とにかく、エガルテ・アルヴァールとの接触は果たした。
もう用事は済んだとばかりに、仮の家に帰宅すると。
そこには、いるだけで気が滅入りそうなおっさんがいた。
「うぅ…悲しい。悲しいよ…」
「…」
「なんて悲しい話なんだ…」
「…夕飯カップ麺で良い?」
「ちょっと羽久!あからさまに面倒臭そうな顔しないで!」
いや、かまちょうぜーと思って。
敢えて話を逸らしてやろうかと。
「あとね、夕飯は私が作るよ、頑張って。何食べたい?」
「カップ麺で良い?」
「無視しないで!」
何が嬉しくて、良い歳したおっさんの手料理食わなきゃならんのだ。
味はこれで悪くないから、余計腹立たしいよな。
不味い方がもっと腹立たしいけど。
カップ麺で良くね?どうせ魔導師だから、そんなに食べる必要ないし。
「それより聞いてよ、羽久」
「羽久じゃなくて、今はサナキだろ?」
「あ、そっか…。別に本名でも良いと思うけどなぁ。私本名で通してるし…」
馬鹿。
「聞く人が聞いたら分かるんだから、本名使うなよ…馬鹿だな」
「いやぁ、別にバレても…。それに、向こうから気づいて接触してくれるなら、むしろ有り難いでしょ」
そう、接触で思い出した。
「会ってきたよ。エガルテに」
「どんな子だった?」
「女装した子だった」
「…??」
首を傾げるな気持ち悪い。
何だ、その仕草は。
「なんか…性同一性障害?みたいな…」
「え?そうなの…?へぇ…」
へぇってお前。
もうちょっと気の利いた感想あるだろ。
それでも、なんちゃって精神科医か。
「羽久のこと見て、何も言わなかったの?」
「何も。そもそも気づいてなかった」
俺のことも、ただのクラスメイトとしか思っていなかったようだ。
このぶんじゃ、シルナに会っても、ただのおっさんとしか思われないだろうな。