神殺しのクロノスタシス1
家庭でそんな風に苦しめられていた僕だが。
学校に行けば、弟の世話からは解放される。
僕にとって唯一の安らぎの場だった。
高学年になるにつれて、僕は自分の進路について、真剣に考えるようになった。
僕の希望する学校は、何と言っても、魔導師養成学校だった。
それも、王都セレーナにある、天下のイーニシュフェルト魔導学院。
あるいは、そのイーニシュフェルト魔導学院に次ぐ、ラミッドフルス魔導学院。
魔導師の卵なら、誰でも憧れる学校だ。
自分にはおこがましいかと思ったが、それでも憧れが消せる訳ではない。
出来ることなら、王都の優秀な魔導師養成学校に進みたい。
更に、イーニシュフェルト魔導学院やラミッドフルス魔導学院は、全寮制の学校だ。
全寮制の学校に行けば、僕は弟の世話から解放される。
そんな打算もあった。
だから僕は、懸命に勉強した。
母はそんな僕を笑った。
イーニシュフェルト魔導学院なんて、あんたに入れるはずないじゃない、と。
この頃には、父はとっくに僕を蔑ろにするようになっていた。
父もまた母のように、僕を馬鹿にして笑った。
お前なんかがイーニシュフェルト魔導学院に入れるなら、誰でも入れる、とまで言われた。
でも僕は、その言葉を無視した。
魔導適性もない人間に、イーニシュフェルト魔導学院を目指す者の気持ちが分かるものか。
なんとしても、王都の魔導師養成学校に入りたい。
そして僕のその願いは、神に届いた。
そう、僕は王都セレーナにある、イーニシュフェルト魔導学院の入学試験に、見事合格してみせたのである。
学校に行けば、弟の世話からは解放される。
僕にとって唯一の安らぎの場だった。
高学年になるにつれて、僕は自分の進路について、真剣に考えるようになった。
僕の希望する学校は、何と言っても、魔導師養成学校だった。
それも、王都セレーナにある、天下のイーニシュフェルト魔導学院。
あるいは、そのイーニシュフェルト魔導学院に次ぐ、ラミッドフルス魔導学院。
魔導師の卵なら、誰でも憧れる学校だ。
自分にはおこがましいかと思ったが、それでも憧れが消せる訳ではない。
出来ることなら、王都の優秀な魔導師養成学校に進みたい。
更に、イーニシュフェルト魔導学院やラミッドフルス魔導学院は、全寮制の学校だ。
全寮制の学校に行けば、僕は弟の世話から解放される。
そんな打算もあった。
だから僕は、懸命に勉強した。
母はそんな僕を笑った。
イーニシュフェルト魔導学院なんて、あんたに入れるはずないじゃない、と。
この頃には、父はとっくに僕を蔑ろにするようになっていた。
父もまた母のように、僕を馬鹿にして笑った。
お前なんかがイーニシュフェルト魔導学院に入れるなら、誰でも入れる、とまで言われた。
でも僕は、その言葉を無視した。
魔導適性もない人間に、イーニシュフェルト魔導学院を目指す者の気持ちが分かるものか。
なんとしても、王都の魔導師養成学校に入りたい。
そして僕のその願いは、神に届いた。
そう、僕は王都セレーナにある、イーニシュフェルト魔導学院の入学試験に、見事合格してみせたのである。