神殺しのクロノスタシス1
僕は、達成感で一杯だった。

生まれて初めてかもしれない。あんなに嬉しかったのは。

僕の通っていた学校から、イーニシュフェルト魔導学院の合格者が出たのは、僕が初めてだったらしく。

学校中も驚き、そして羨望の的になった。

これで、僕の夢は叶ったも同然だった。

イーニシュフェルト魔導学院に入れば、自動的に聖魔騎士団魔導部隊に入隊出来る。

そして、家からも離れられる。

初めて、僕の努力が報われた。

あのときの喜びようと言ったら、感無量だった。

しかし。

僕は、イーニシュフェルト魔導学院に入学することが出来なかった。


< 608 / 669 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop