神殺しのクロノスタシス1
…シルナが。
裏切り者…だって?
「適当なことを…!」
「知らされていないんだろう、お前達は何一つ。かつて起きた聖戦の結末も。シルナ・エインリーに託された使命も。そして…邪神が、二十音・グラスフィアの中に封じられていることも」
「!?」
シルナが、何かを隠していることは知っていた。
でも、敢えて彼が何も言わないのなら、それは知るべきではないと思っていた。
シルナが教えるつもりのないことなら、俺達も知る必要はない。
…そのはずなのに。
「シルナ・エインリーの全てを知れば、誰一人この男の味方をするなどとは言えまい。お前達は飼い慣らされ、利用されているだけだ」
「そ、そんなこと…!」
「本人に聞いてみたらどうだ。この男に、出来ないことなど何もない。かつてやったことを、もう一度やれば良いだけなのだから。そうだろう?イーニシュフェルトの聖賢者」
「…」
ベリクリーデの問いかけに、シルナは真っ直ぐな目で見返した。
裏切り者…だって?
「適当なことを…!」
「知らされていないんだろう、お前達は何一つ。かつて起きた聖戦の結末も。シルナ・エインリーに託された使命も。そして…邪神が、二十音・グラスフィアの中に封じられていることも」
「!?」
シルナが、何かを隠していることは知っていた。
でも、敢えて彼が何も言わないのなら、それは知るべきではないと思っていた。
シルナが教えるつもりのないことなら、俺達も知る必要はない。
…そのはずなのに。
「シルナ・エインリーの全てを知れば、誰一人この男の味方をするなどとは言えまい。お前達は飼い慣らされ、利用されているだけだ」
「そ、そんなこと…!」
「本人に聞いてみたらどうだ。この男に、出来ないことなど何もない。かつてやったことを、もう一度やれば良いだけなのだから。そうだろう?イーニシュフェルトの聖賢者」
「…」
ベリクリーデの問いかけに、シルナは真っ直ぐな目で見返した。