神殺しのクロノスタシス1
その誓いを、私は忘れなかった。
イーニシュフェルトの里があった場所に、ルーデュニア聖王国を作った。
イーニシュフェルト魔導学院を創設したのも、聖魔騎士団を作らせたのも、全て私の差し金だ。
いつかまた、邪神が復活したとき。
今度こそ、邪神を殺す為に。
強力な味方を作り、恩を売り、自分に従わせるように仕向けた。
二十音に近づいたのも、それが理由だった。
私は邪神を封印し、イーニシュフェルトの里が滅びてからというもの。
どうすれば邪神を討ち滅ぼすことが出来るか、ずっと考えていた。
普通に戦えば、まず勝ち目はない。
だからこそ、里の賢者達も、倒すことではなく封印することを選んだのだ。
でも、封印するだけでは駄目だ。
またいつか再臨し、世界を混沌の闇に返そうとするだろう。
だから邪神を殺すには、それなりの策を講じなければならない。
そこで考えたのが、依り代を用意する方法だった。
依り代に邪神を取り憑かせ、依り代ごと邪神を殺す。
ベリクリーデちゃんの中に聖なる神がいるように。
他の誰か、依り代となる人物の中に禍なる神を入れ、そのまま依り代ごと、中にいる邪神を殺せば良い。
これが、私の考え付いた邪神を殺す手段だった。
しかし、これも簡単ではない。
あの邪神の依り代となり得るほどの魔力を持つ人物を、どうやって探せば良いのか。
並みの人間では、邪神の禍々しい魔力に耐えきれず、憑依する前に身体が朽ちて死んでしまう。
それでは意味がない。
何処かに邪神の依り代となる人物がいないかと、世界各地を旅して回っていたとき。
私は、二十音を見つけた。
二十音こそ、邪神の依り代となるに相応しい逸材だった。
私が二十音に近づいたのは、二十音を邪神の依り代にして、殺す為だったのだ。
イーニシュフェルトの里があった場所に、ルーデュニア聖王国を作った。
イーニシュフェルト魔導学院を創設したのも、聖魔騎士団を作らせたのも、全て私の差し金だ。
いつかまた、邪神が復活したとき。
今度こそ、邪神を殺す為に。
強力な味方を作り、恩を売り、自分に従わせるように仕向けた。
二十音に近づいたのも、それが理由だった。
私は邪神を封印し、イーニシュフェルトの里が滅びてからというもの。
どうすれば邪神を討ち滅ぼすことが出来るか、ずっと考えていた。
普通に戦えば、まず勝ち目はない。
だからこそ、里の賢者達も、倒すことではなく封印することを選んだのだ。
でも、封印するだけでは駄目だ。
またいつか再臨し、世界を混沌の闇に返そうとするだろう。
だから邪神を殺すには、それなりの策を講じなければならない。
そこで考えたのが、依り代を用意する方法だった。
依り代に邪神を取り憑かせ、依り代ごと邪神を殺す。
ベリクリーデちゃんの中に聖なる神がいるように。
他の誰か、依り代となる人物の中に禍なる神を入れ、そのまま依り代ごと、中にいる邪神を殺せば良い。
これが、私の考え付いた邪神を殺す手段だった。
しかし、これも簡単ではない。
あの邪神の依り代となり得るほどの魔力を持つ人物を、どうやって探せば良いのか。
並みの人間では、邪神の禍々しい魔力に耐えきれず、憑依する前に身体が朽ちて死んでしまう。
それでは意味がない。
何処かに邪神の依り代となる人物がいないかと、世界各地を旅して回っていたとき。
私は、二十音を見つけた。
二十音こそ、邪神の依り代となるに相応しい逸材だった。
私が二十音に近づいたのは、二十音を邪神の依り代にして、殺す為だったのだ。