神殺しのクロノスタシス1
一人にしないで、じゃない。
一人にしないよ、とこの子は言った。
私が一人で、ずっと孤独を感じていたことを、この子は知っているのだ。
この子自身が、座敷牢でずっと孤独に生きていたように。
私達は同じだ。
同じように鎖にがんじがらめにされて、一人ぼっちで。
ずっと誰かの救いを求めていた。
それが私であり、二十音だった。
さぁ、殺せシルナ・エインリー。
二十音が邪神を飼い慣らそうと、二十音の中に私達一族の宿敵が宿っていることに変わりはない。
今すぐこの子を殺すんだ。
そうすれば、私の一族の無念は晴れる。
私の使命が果たされる。
それが、私に託された生きる意味。
二十音は抵抗しない。私を信じきっているのだから。
今すぐこの子を殺して、死者の亡霊から解放されるのだ。
簡単なことではないか。
私は二十音に、杖を…神を殺す光の『聖宝具』を向けた。
さぁ、これで終わらせよう。
二十音ごと、邪神を殺すのだ。
「…出来ない」
私の瞳から、一筋の涙が溢れ落ちた。
一人にしないよ、とこの子は言った。
私が一人で、ずっと孤独を感じていたことを、この子は知っているのだ。
この子自身が、座敷牢でずっと孤独に生きていたように。
私達は同じだ。
同じように鎖にがんじがらめにされて、一人ぼっちで。
ずっと誰かの救いを求めていた。
それが私であり、二十音だった。
さぁ、殺せシルナ・エインリー。
二十音が邪神を飼い慣らそうと、二十音の中に私達一族の宿敵が宿っていることに変わりはない。
今すぐこの子を殺すんだ。
そうすれば、私の一族の無念は晴れる。
私の使命が果たされる。
それが、私に託された生きる意味。
二十音は抵抗しない。私を信じきっているのだから。
今すぐこの子を殺して、死者の亡霊から解放されるのだ。
簡単なことではないか。
私は二十音に、杖を…神を殺す光の『聖宝具』を向けた。
さぁ、これで終わらせよう。
二十音ごと、邪神を殺すのだ。
「…出来ない」
私の瞳から、一筋の涙が溢れ落ちた。