神殺しのクロノスタシス1
出来ない。そんなこと、私には出来ない。
出来るはずがないじゃないか。
私はずっと一人ぼっちだった。ずっと孤独だった。
その孤独を、この子の愛が埋めてくれた。
二十音を殺したら、私はまた一人になるのだ。
嫌だよ、そんなの。
もう一人になるのは嫌だ。
「…そうだね、二十音」
私は杖を捨てて、二十音を抱き締めた。
強く、強く抱き締めた。
この子を殺すなんて、私には出来ない。
絶対に出来ない。
「私を一人にしないでおくれ。私も、君を一人にしないから…」
一緒に、私と一緒に生きてくれ。
私の孤独を、君の孤独を、お互いに埋め合おう。
死者の呪いなど、己の使命など知ったことか。
正しいことが何なのかは分かってる。
何をすべきなのかも分かってる。
でも、感情がそれを許さない。
愛が、私の使命の邪魔をする。
私には、殺せない。
「しーちゃん…」
「二十音…。ごめんね、大好きだよ」
「…うん」
二十音も、と言った。
出来るはずがないじゃないか。
私はずっと一人ぼっちだった。ずっと孤独だった。
その孤独を、この子の愛が埋めてくれた。
二十音を殺したら、私はまた一人になるのだ。
嫌だよ、そんなの。
もう一人になるのは嫌だ。
「…そうだね、二十音」
私は杖を捨てて、二十音を抱き締めた。
強く、強く抱き締めた。
この子を殺すなんて、私には出来ない。
絶対に出来ない。
「私を一人にしないでおくれ。私も、君を一人にしないから…」
一緒に、私と一緒に生きてくれ。
私の孤独を、君の孤独を、お互いに埋め合おう。
死者の呪いなど、己の使命など知ったことか。
正しいことが何なのかは分かってる。
何をすべきなのかも分かってる。
でも、感情がそれを許さない。
愛が、私の使命の邪魔をする。
私には、殺せない。
「しーちゃん…」
「二十音…。ごめんね、大好きだよ」
「…うん」
二十音も、と言った。