神殺しのクロノスタシス1
罪悪感がない訳ではない。
己の使命を忘れてしまった訳でもない。
ただ、二十音に対する愛が、それらを上回っているというだけで。
私はイーニシュフェルトの里の賢者として生まれ、里の者達の期待を一身に受けて、未来を託された。
それなのに、私は自分の感情だけを優先して、死者の思いを踏みにじった。
そしてあろうことか、倒すべき邪神を守るという選択をした。
聖なる神を討ち滅ぼしてでも、邪神を守るという愚かな選択を。
里の者達は、私を許しはしないだろう。
草葉の陰から、私を憎んでいるだろう。
自分が許されない過ちを犯してしまったことは、私にも分かっている。
でも、何度同じ選択を迫られたとしても。
私は、二十音を殺せない。
二十音を守る為なら、何でもする。
私は、皆が思うような理想的な教育者ではない。
全ては、二十音を守る為。
二十音を聖なる神から守る手駒にする為に、善人の顔をして、味方を増やしていただけ。
二十音以外の人間がどうなろうと、本当はどうでも良いのだ。
これが、私の本性だ。
ずっとしたたかに隠し続けてきた、本当の私の姿。
私の本性を知れば、誰もが私と二十音の敵に回るだろう。
騙されていたことを憎み、裏切られたと思うだろう。
「…許せないだろうね、君達は」
今までずっと、聖人面しながら、生徒思いの優しい教師の振りをしながら、君達を利用しようとしていた私を。
「…でも私は、二十音を守る為なら君達でも容赦はしないよ」
世界を敵に回しても、私はこの子を選んだのだ。
例え教え子相手でも、二十音を守る為なら…手をかけることも躊躇いはしない。
己の使命を忘れてしまった訳でもない。
ただ、二十音に対する愛が、それらを上回っているというだけで。
私はイーニシュフェルトの里の賢者として生まれ、里の者達の期待を一身に受けて、未来を託された。
それなのに、私は自分の感情だけを優先して、死者の思いを踏みにじった。
そしてあろうことか、倒すべき邪神を守るという選択をした。
聖なる神を討ち滅ぼしてでも、邪神を守るという愚かな選択を。
里の者達は、私を許しはしないだろう。
草葉の陰から、私を憎んでいるだろう。
自分が許されない過ちを犯してしまったことは、私にも分かっている。
でも、何度同じ選択を迫られたとしても。
私は、二十音を殺せない。
二十音を守る為なら、何でもする。
私は、皆が思うような理想的な教育者ではない。
全ては、二十音を守る為。
二十音を聖なる神から守る手駒にする為に、善人の顔をして、味方を増やしていただけ。
二十音以外の人間がどうなろうと、本当はどうでも良いのだ。
これが、私の本性だ。
ずっとしたたかに隠し続けてきた、本当の私の姿。
私の本性を知れば、誰もが私と二十音の敵に回るだろう。
騙されていたことを憎み、裏切られたと思うだろう。
「…許せないだろうね、君達は」
今までずっと、聖人面しながら、生徒思いの優しい教師の振りをしながら、君達を利用しようとしていた私を。
「…でも私は、二十音を守る為なら君達でも容赦はしないよ」
世界を敵に回しても、私はこの子を選んだのだ。
例え教え子相手でも、二十音を守る為なら…手をかけることも躊躇いはしない。