神殺しのクロノスタシス1
さて、改めて。
「は~…。やっぱりここが一番落ち着くな~」
「…」
またやるのか。そのくだり。
今度は、イレースに邪魔されることもない。
シルナは、ぐでーん、と机に突っ伏した。
こんな情けないところ、とても生徒には見せられないな。
まぁ、ここ数週間は大変だったから、仕方ないわな。
本当に…怒濤のように過ぎた日々だった。
「私が学院長室にいて、羽久がいて、生徒達がいて…。ここは良い場所だよ、羽久」
「…そうだな」
イーニシュフェルトの名の如く。
シルナにとって、第二の故郷になったのなら、それで良い。
何度も言うが、俺達はまだ、大きな問題を抱えている。
ベリクリーデや俺の中にいる神々もそうだし、他にも各地に、問題は山積みだ。
そんなことは分かってる。
分かってるけど、でもそれが何だって言うんだ。
そんなものは、今の平和を楽しんじゃいけない理由にはならない。
「…羽久」
「うん?」
「私達、きっとこれからもたくさん色んなことがあるよ。犯した過ちはたくさんあるし、これからもたくさんあるだろう」
だろうな。
「里の皆は、私を許さないだろう」
…だろうな。
でも。
「…きっとその苦しみの分、幸せなこともたくさん待ってるよ」
「…そうかな?」
「そうだろ?」
俺が、俺達が、シルナの傍にいる限り。
「一緒にいるよ。シルナ」
「…ありがとう、羽久」
この孤独な人間を、俺は決して一人にはしない。
この孤独な俺が、この世界で生きていく為に。
「は~…。やっぱりここが一番落ち着くな~」
「…」
またやるのか。そのくだり。
今度は、イレースに邪魔されることもない。
シルナは、ぐでーん、と机に突っ伏した。
こんな情けないところ、とても生徒には見せられないな。
まぁ、ここ数週間は大変だったから、仕方ないわな。
本当に…怒濤のように過ぎた日々だった。
「私が学院長室にいて、羽久がいて、生徒達がいて…。ここは良い場所だよ、羽久」
「…そうだな」
イーニシュフェルトの名の如く。
シルナにとって、第二の故郷になったのなら、それで良い。
何度も言うが、俺達はまだ、大きな問題を抱えている。
ベリクリーデや俺の中にいる神々もそうだし、他にも各地に、問題は山積みだ。
そんなことは分かってる。
分かってるけど、でもそれが何だって言うんだ。
そんなものは、今の平和を楽しんじゃいけない理由にはならない。
「…羽久」
「うん?」
「私達、きっとこれからもたくさん色んなことがあるよ。犯した過ちはたくさんあるし、これからもたくさんあるだろう」
だろうな。
「里の皆は、私を許さないだろう」
…だろうな。
でも。
「…きっとその苦しみの分、幸せなこともたくさん待ってるよ」
「…そうかな?」
「そうだろ?」
俺が、俺達が、シルナの傍にいる限り。
「一緒にいるよ。シルナ」
「…ありがとう、羽久」
この孤独な人間を、俺は決して一人にはしない。
この孤独な俺が、この世界で生きていく為に。