神殺しのクロノスタシス1
車から引き摺り降ろし、先程のように人目につかない路地裏に連れていき。
全く同じ手口で少女を殺し、その身体から滴る生き血を啜った。
それが終わると心臓を取り出して、それも綺麗に食べてしまってから。
ようやく、身体が落ち着いてきた。
「…はぁ…」
沸き立っていた頭の中が落ち着き、気持ちが楽になった。
冷静になった頭で、ふと少女の遺体が目に入る。
…あぁ、俺…。
…この子、壊しちゃったんだな。
「…」
なんて無惨な死体だろう。
生き血を全て啜られ、心臓を抉り出されて。
まだこんなに幼い子供なのに。
こんな風に…俺みたいな化け物に…命を奪われて。
割に合わないよなぁ。
この子の母親は、今頃用事を終えて車に戻っているだろうな。
車の中に残してきた娘の姿が見えないことに気づいて、きっと狼狽えているはずだ。
半狂乱になって、辺りを探し回っているんだろうな。
娘がこんな無惨な姿で路地裏に横たわっているなんて知ったら、何て言うだろう。
まず、俺を許しはしないだろうな。
俺はこの子の命を、人生を、未来を奪ったのだ。
この子の家族の、大事な宝物を壊してしまったのだ。
「…」
罪悪感はあった。
でも、謝りはしなかった。
俺に謝る資格なんてないと分かっているからだ。
それに。
俺が謝ったところで…この子の命が戻ってくる訳ではない…。
代わりに。
俺は少女の遺体を拾い上げた。
頭がクリアになった今なら…心に余裕の出来た今なら…。
せめてこの子を弔う為に、出来ることをしようと思った。
全く同じ手口で少女を殺し、その身体から滴る生き血を啜った。
それが終わると心臓を取り出して、それも綺麗に食べてしまってから。
ようやく、身体が落ち着いてきた。
「…はぁ…」
沸き立っていた頭の中が落ち着き、気持ちが楽になった。
冷静になった頭で、ふと少女の遺体が目に入る。
…あぁ、俺…。
…この子、壊しちゃったんだな。
「…」
なんて無惨な死体だろう。
生き血を全て啜られ、心臓を抉り出されて。
まだこんなに幼い子供なのに。
こんな風に…俺みたいな化け物に…命を奪われて。
割に合わないよなぁ。
この子の母親は、今頃用事を終えて車に戻っているだろうな。
車の中に残してきた娘の姿が見えないことに気づいて、きっと狼狽えているはずだ。
半狂乱になって、辺りを探し回っているんだろうな。
娘がこんな無惨な姿で路地裏に横たわっているなんて知ったら、何て言うだろう。
まず、俺を許しはしないだろうな。
俺はこの子の命を、人生を、未来を奪ったのだ。
この子の家族の、大事な宝物を壊してしまったのだ。
「…」
罪悪感はあった。
でも、謝りはしなかった。
俺に謝る資格なんてないと分かっているからだ。
それに。
俺が謝ったところで…この子の命が戻ってくる訳ではない…。
代わりに。
俺は少女の遺体を拾い上げた。
頭がクリアになった今なら…心に余裕の出来た今なら…。
せめてこの子を弔う為に、出来ることをしようと思った。