人気者の先輩は、すぐ近くに。
「大丈夫そ?」
後ろから男の子の声が聞こえて振り返る。
え………っ
男の子を見た瞬間思わず後ずさりをしてしまった。
そして、胸がドキリと高鳴る。
凛々しい目だけど、二重でたれ目の優しい目。
鼻はシュッと高く、バランス的に整っている。
高身長で、スタイルがいい。
まるで、絵にでも描いたみたい。
か、かっこいい……っ
「だ、だいじょばないです……っ」
私がそういうとクスっと男の子は笑った。
「迷子?」
コクリとうなずくと、手を引かれて、学校へ向かっていく。
「この学校、結構変なとこにあるから最初迷うよね」
「は、はい……」
なんか、周りの視線が気になる……
同じ学校の人に会うたびにジロジロ見られている気がする。
「痛っ……」