最強ヴァンパイアに囚われて溺愛、溶かされる
「あ……」
何だか体が変だ…
むずむずして、身体中が熱くて仕方ない。
おかしい…おかしくなった…
呼吸が浅くなり、無性に彼を求めてしまう。
「ひいらぎくん…柊くん?な、なんか体おかしい…変…だよ…」
半ばパニック状態で縋った。
呼吸を整えようと飲み込んだ唾がなぜかすごく甘くて、それにびっくりして身体を震わせる。
「ね、ねえ、ひいらぎくん!」
私の必死な声なんて聞こえていないみたいに、私の姿をただ凝視する。
吐かれた吐息がすごく色っぽくて、私までその場に固まってしまう。
さらりと彼の手が私の頭を撫でる。
「2年前、最後に会った日。おぼてる?」
「さ、最後に会った日?」
「そう。」