最強ヴァンパイアに囚われて溺愛、溶かされる


『貴方なんでこんな事いきなり…まさか…ヴァンパイア化したの?』


「ち、違うよ……その、前小さい時、診断書見たの思い出して…ずっと気になってたの…」




診断書なんてあるか知らないけれど、もう混乱の中絞り出せるのはこんな嘘だけだった。




『…そう…まあ古い血だから。心配しなくても大丈夫よ。』


「わかってる。」 




ごめんね、遅くに。と付け加えて電話を切った。



「怒らなくて良かったの?」



頭上の彼が随分と大人しくしてくれて助かった。
こんな声、喋ったら一発で勘づかれるから。


「怒れるわけない。」



私に怒ることは出来ない。それにこれ以上深入りして話せばお母さんをきっと傷つくる結果になってしまったから。


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