最強ヴァンパイアに囚われて溺愛、溶かされる
噛む
一面
「はい…じゃあお願いします。」
宅配業者の人に深々と頭を下げる。
じゃあ、とトラックに乗り込む姿を見て、やっぱなしで!なんて言いたい…
「大変なことになったな…」
翌朝、とんとん拍子で話は進み、一先ず同居というところに丸め込まれてしまった。
住んでいたアパートを解約してしまえばお母さんにバレるかもしれないので、衣服など必要な物だけ持っていくことにした。
住み慣れたアパートから離れるのは寂しいけど…仕方ない。
それにしても…
「初恋は叶わないなんて聞くのに。」
私が恋慕のヴァンパイアで、彼を強制的に好きにさせてしまっていた、なんて。
これじゃあ、まるで初恋の呪いだ。