最強ヴァンパイアに囚われて溺愛、溶かされる
 






「…あんなに美味しいチョコ食べたことなかった…口の中で溶けたみたい…」




「それはよかった。」



可愛い柄の包み紙のいかにも高そうなチョコレートは
正直、めちゃくちゃ美味しかった。人生で忘れられない味だった。




「この紅茶も…初めて飲むけどすごく美味しい。」



「ああ…ダージリンだよ。」



「だーじりん?」



なんだかよく分からないけれど、この独特の香りがとても好きだ。それに…


柊くんの大きくて長い指でティーカップを持つ姿は絵に描いたように綺麗。伏せられた目が哀愁を帯びている。


なんか無駄にかっこいいんだよな…見ていたくなる…


「そんなに美味しかった?」


「うん。」


目の保養に良い。
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