最強ヴァンパイアに囚われて溺愛、溶かされる
「ううう……心臓がばくばくする」
事故でお互い不本意に付き合った関係とはいえ、
初恋の人とデートだなんて…
そもそも、今まで異性と遊びに行った経験すらない私は、もはやレベル1。
「でもやっぱり好きなんだな…」
じゃないと、こんなに緊張するはずがない。
可愛いレースがついた裾そっと撫でる。
用意して貰っていた(?)この白いワンピースは見たことないぐらいに可愛い。
無駄に厚ぼったくない、すっきりした上質な生地をしている。
「きっと高いから汚さないようにしないと…」
はあとため息が漏れてしまった。
「何言ってるの?」
「うわ、柊くん…」
「その反応…傷つくな。」
眉ばかり下げて、顔だけ悲しい顔をする顔にはもう慣れた。
「い、行きましょうか。」
「うん。」