【不定期更新】甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
君しかいない
夜8時、駅の正面入口。
「なんでいるんですか!」
ついそう言いながら、私は先ほどの新幹線で横にいた男性に詰め寄っていた。
駅の前での約束は断りの留守電を入れたはずなのに。
「時哉」
「はい?」
「さっき新幹線で渡したメモ用紙に名前を書いたから、君に名前を呼んで貰えるのを楽しみにしてたんだけれど」
「いや、そんなことより……!」
「いいから、ほら。呼んで?」
この人の断りにくいこの圧はどこから来るのだろう。
「時哉……さん」
私が名前を呼ぶと時哉さんは嬉しそうに微笑んだ。
「よし、じゃあ行こうか」
「は!? あの、ちょっと!」
私の制止を聞かずに時哉さんは私の手を掴んで、歩き出してしまう。
「なんでいるんですか!」
ついそう言いながら、私は先ほどの新幹線で横にいた男性に詰め寄っていた。
駅の前での約束は断りの留守電を入れたはずなのに。
「時哉」
「はい?」
「さっき新幹線で渡したメモ用紙に名前を書いたから、君に名前を呼んで貰えるのを楽しみにしてたんだけれど」
「いや、そんなことより……!」
「いいから、ほら。呼んで?」
この人の断りにくいこの圧はどこから来るのだろう。
「時哉……さん」
私が名前を呼ぶと時哉さんは嬉しそうに微笑んだ。
「よし、じゃあ行こうか」
「は!? あの、ちょっと!」
私の制止を聞かずに時哉さんは私の手を掴んで、歩き出してしまう。