【不定期更新】甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
翌日の夜、新幹線の中。

「時哉さん」

「何?」

私は、真剣な声で時哉さんの名前を呼んだ。




「なんでこっちをずっと見てるんですか!」




そう。新幹線に乗ってからというもの、荷物の整理をしている私をずっと時哉さんがニコニコと見ている。

「ん? だって、奏葉が可愛いから。そのまま普通に過ごせばいいよ?」

「ずっと見られていると過ごしにくいです!」

「えー」

「『えー』じゃないです!」

仕事は出来そうなのに、どうしてこんなに子供っぽい所もあるの!?

「時哉さんも忙しいんじゃないんですか……!? しばらく寝てても全然大丈夫ですよ!?」

「奏葉が隣にいるのに、それは勿体無いだろう?」

「っ!?」

相変わらず甘すぎる!
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