【不定期更新】甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
それでも、やっぱり時哉さんは「ズルくて」、「意地悪」で、「予想外」の人だった。




「奏葉、このあと時間ある?」




「え?」




新幹線の中には「目的地到着のアナウンス」が流れている。

仕事から……出張から帰ってきた私たちは、このままお互い家に帰って普通にゆっくり休む、と思っていた。




「俺の家に来て」




「はい!?」




「逃すわけないだろう? 出張から帰って夢から覚めた、なんて言われたら嫌だし。夢でも漫画でもないんだから、まだ時間だってある。質問がないなら、俺が勝手に奏葉に自分のことを教える」




もう一度言いたい。

時哉さんは、「ズルくて」、「意地悪」で、「予想外」な人。





「こんな運命の出会いを、俺は絶対に逃さないから」





そして、「甘くて」、「強引」な人。

さぁ、この甘すぎる出会いの第二部を始めませんか?
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