【不定期更新】甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
いやいや、駄目だって。

ここで許したら、また私をからかうに決まってる!

ここは強気でいかないと。

私が怒った表情を崩さずにいると、時哉さんがそっと私の頬に触れた。





「どうしたら許してくれる? 奏葉には笑っていて欲しいんだけど」





時哉さんの問いに私は答えない。

心の中では、「まぁ、これだけ反省してるならそろそろ許しても……」と思っているけれど。

しかし、そんな私の心の中の話など時哉さんに伝わるはずがなくて。




「奏葉、怒ってる? 笑ってくれないの?」




そう言って、時哉さんが私の頬を少しだけ撫でる。

それがくすぐったくて、私は顔を横に向けた。

私が顔を横に向けたのを、時哉さんは顔を背けたと思ったようで。









その瞬間、時哉さんの雰囲気がまた変わった。











「奏葉。そんなに俺のことが嫌いになったなら、もう嫌われてもいいかも」









「え……?」









その瞬間、時哉さんが私を近くのソファに押し倒した。
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