【不定期更新】甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
男性がメモ用紙を一枚取り出して、何かを書き込んで私に押し付ける。

そして、こう言った。



「今日の夜の予定は?」



本当に意味が分からなくて、答えることが出来ない。

その瞬間、新幹線が駅に到着した。


「今日の夜の8時に、この駅集合……あ、駅は広いから、それだけじゃ厳しいか。一番大きいメインの出入り口集合で」


それだけ言って、男性はすぐに新幹線を降りていこうとする。

しかし、何かを思い出したように私に近づいた。

そして、私に優しくニコッと微笑みかけた。







「案外、本当に君以外いないかも」






「は!? ちょっとまっ……!」






私が呼び止めようとしても、もう遅かった。
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