『幼馴染と甘い恋をしてみよう、♡⃛』
「今日はこのくらいにしとくか!」
「もう、私の反応いちいち見て楽しまないでよね?」
「楽しんでねぇよ、ほら、分かってねぇじゃん」
そう言った翼の顔が少しずつ私の方へ近づいてくる。
ドキドキが強くなって浮かれて目を閉じようとしたけど、
ん?まってもうこの景色は知ってる。
この角を曲がればお家だ!
「ほ、ほら!お家に着くから!また明日!!」
そう言って、走っていく。
ホッ。よかった。
あのまましていれば、私だけ眠れぬ夜を過ごしていたに違いない。
ーーー
「窓良し!ベランダ良し!玄関良し!寝よ!」
翼が入ってこられないように意地でも戸締りを完璧にして私は、今日あったことをなるべく考えないように眠たのだった。