CRAZY LOVE
むせかえるような血の香りはいつだって悲劇を繰り返し。
行き着く先は残酷な終焉で。
これから先、わたしは――…
何を求め、何を信じたらいいのだろうか。
「…っ…ひとりは、こわい……」
終わりなき後悔に。
込み上げてきた熱い塊が瞳から零れ落ちる。
心も体もぐちゃぐちゃに壊れてしまえばいい。
何度も何度もそう思っては、この負の連鎖を断ち切らせる仮初めの幻。
どこまでも続く広大な青に視線を戻し。
お世辞にも綺麗とは言えない川の流れをじっと眺めていると。
走馬灯のように脳裏に蘇る儚くも切ない生きた証。