第四幕、御三家の幕引
やだ、やっぱり松隆くん達の世界怖い……。やっぱり鹿島くんが選んだ服じゃなくてもっと別の食事用の服を買ったほうがよかったんじゃ……。急に胃が痛くなってきた。鹿島くんはもしかしてこの胃痛を苛立ちで忘れさせるために私とデートしてくれたのかもしれない。余計なお世話だけど。
「つか、おじさん忙しいのによく時間とってくれたな」
「だよね。よっぽど桜坂のお父さんと仲良かったんだね」
ちらりと松隆くんの視線が向けられるけど、気付いてないふりをする。そうだよね、怪しさしかないよね。
「ま……、きっと、大したイベントじゃないよ」
松隆くんはそう締め括る。まるで自分に言い聞かせるように。
「多分、ね」
「つか、おじさん忙しいのによく時間とってくれたな」
「だよね。よっぽど桜坂のお父さんと仲良かったんだね」
ちらりと松隆くんの視線が向けられるけど、気付いてないふりをする。そうだよね、怪しさしかないよね。
「ま……、きっと、大したイベントじゃないよ」
松隆くんはそう締め括る。まるで自分に言い聞かせるように。
「多分、ね」