私が聖女でヒロインです!?いいえ、私はモブZ希望します!
01···転生しちゃった?
遮光カーテンの隙間から柔らかな朝日が差し込んで、チュンチュンと可愛らしいスズメ達の声が聞こえて来る。
部屋にはパンの焼ける匂いが充満して、私は空腹から目を覚ました···た?
しらばく、私の思考は停止した。
え、どこ···!?
ここは私の部屋じゃない!?
目が覚めると、カントリーなやたら可愛らしい家具や机が目に入り、慌てて体を起こせばめっちゃ可愛らしい女の子と目が合った。
「···え、ええええ!!?」
コレ···!?
ピンクゴールドの腰までの長い髪に、エメラルドをはめ込んだような澄んだ瞳。
声の主からして、どうやらこれは鏡に映った自分の姿なわけで···!?
ええっ、ちょっ、···どうなってんの、コレ···!?
私がベッドの上で慌てふためいていると、部屋のドアがいきなり開かれた。
「いつまで寝てんだ?早くしないと遅刻するぞ、シノア」
シノア···?
私の、名前···シノア?
シノア・ディキュア。
私の中に、流れ星のように生を受けてからの記憶が流れ込んで来て、融合した。
私はシノアで、乙女ゲーム【誓は薔薇の指輪と共に】通称【チカバラ】の聖女であり、ヒロインだ。
そして目の前にいるこの男は、私の兄であり若干18歳にして平民から騎士団長へと上り詰めた、グリス・ディキュア。
私とは違い父に似て輝く金髪にエメラルドの瞳だ。
「···大丈夫か?お前今日、入学式だろ」
「···は、い···?」
「忘れたわけじゃないだろ。王立ローズスターチス学園の入学式。ほれ···」
反応が無い私に痺れを切らした兄、グリスは親指でカレンダーをさしながらとんでもない爆弾を落としてくれた。
入学式···?
それはつまり王立の魔力が高い貴族のご子息ご令嬢が集う花園···キャッキャウフフな学園生活を送る、魔力が高い者だけが通える、王立ローズスターチス学園である。
尚、平民である私は生まれながらにして高い魔力があったためか、学園から是非との申し出に父母は喜んでお受けしたのだった。
部屋にはパンの焼ける匂いが充満して、私は空腹から目を覚ました···た?
しらばく、私の思考は停止した。
え、どこ···!?
ここは私の部屋じゃない!?
目が覚めると、カントリーなやたら可愛らしい家具や机が目に入り、慌てて体を起こせばめっちゃ可愛らしい女の子と目が合った。
「···え、ええええ!!?」
コレ···!?
ピンクゴールドの腰までの長い髪に、エメラルドをはめ込んだような澄んだ瞳。
声の主からして、どうやらこれは鏡に映った自分の姿なわけで···!?
ええっ、ちょっ、···どうなってんの、コレ···!?
私がベッドの上で慌てふためいていると、部屋のドアがいきなり開かれた。
「いつまで寝てんだ?早くしないと遅刻するぞ、シノア」
シノア···?
私の、名前···シノア?
シノア・ディキュア。
私の中に、流れ星のように生を受けてからの記憶が流れ込んで来て、融合した。
私はシノアで、乙女ゲーム【誓は薔薇の指輪と共に】通称【チカバラ】の聖女であり、ヒロインだ。
そして目の前にいるこの男は、私の兄であり若干18歳にして平民から騎士団長へと上り詰めた、グリス・ディキュア。
私とは違い父に似て輝く金髪にエメラルドの瞳だ。
「···大丈夫か?お前今日、入学式だろ」
「···は、い···?」
「忘れたわけじゃないだろ。王立ローズスターチス学園の入学式。ほれ···」
反応が無い私に痺れを切らした兄、グリスは親指でカレンダーをさしながらとんでもない爆弾を落としてくれた。
入学式···?
それはつまり王立の魔力が高い貴族のご子息ご令嬢が集う花園···キャッキャウフフな学園生活を送る、魔力が高い者だけが通える、王立ローズスターチス学園である。
尚、平民である私は生まれながらにして高い魔力があったためか、学園から是非との申し出に父母は喜んでお受けしたのだった。