エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~


~柳田由莉愛side~

頭の回転が追いつかない。
勉強とかプログラムなら何もしなくても回るのに…

キス…された。

キス…だった。

あれがキス?

一瞬だったけどめちゃくちゃ柔らかかった。

信じられない。
王子様だよ。

わたしの中ではあんなシチュは洗練女子が崎本さんとやることだよ?

それをわたしが体感してる?

世界がひっくり返ってるーーー。

崎本さんに家まで送ってもらっている間も上の空で何も考えられなかった。

返事…
返事しなきや。

わたしが崎本さんと…付き合う?
彼女として?

信じられない。

やっぱりまだ頭まとまらないー。

結局その日はベッドの上で悶絶しながら一晩を明かしたわたしである。
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