エリート商社マンはわたしの王子様～見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか？～

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お母さんの彼氏は気さくな人のいいおじさんという感じの人で、お母さんがずっと勤めている会社の専務さんらしい。
山崎さんという。

奥さんを亡くされて１０年が経ち、子どもたちはもう就職したのだという。

「由莉愛ちゃん。君の噂はいつも聞いてるよ。最近綺麗になったって喜んでたんだ。ほんとに綺麗な娘さんだね」

「あ、いやー。そんなことは…」

「翔子とそっくりだね」

「あらでも由莉愛はわたしなんかより知的美人でしょ？頭いいのよ」

「うん。まあそうかもなー」

2人はビールが好きなのも同じらしく、ゆっくり飲んでもらってわたしは食事の用意を担当した。