エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
その子と同じじゃん。
いい人のフリしてただけ。

今崎本さんと知り合えたからそんなことがわかる。
彼はわたしが変わったからっていなくなるような人じゃない。

まあいいや。桐生さんがどうであろうと今のわたしにはどうでもいいこと。

「わたし、バイトあるので帰りますね。もう資料探し終えたので」

ひと通り風間くんに聞かれたことに答えるとわたしは研究室の扉を開けた。
ら、そこに長谷川さんが立っていた。

「あ、すみません」

そう言ってそばをすり抜けて外に出た。

「え?誰?」

長谷川さんの声がしていたけどそのまま外に出る。

ふぅー。

さ、バイトバイト。
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