エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
「今日は映画見てゆっくりします。この間のアニメ映画の一個前のやつやってるんですよ」

「けど、由莉愛ちゃんせっかくきてくれてるのに…」

「ダメです。疲れてる時に無理しちゃ」

そしたら崎本さんはふふっと笑った。

「かなわないな。由莉愛ちゃん」

「え?」

「いや、こっちの話。わかった。ゆっくりしよう。その代わり次の日曜日は行くからね」

「はい」

「あ、そうだ。お土産」

そう言って寝室らしき部屋に入ると崎本さんは重厚な紙袋を渡してくれた。
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