エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~


「お母さんからも連絡してみようか」

帰ったら山崎さんがきていて2人で晩酌していた。

就職を認めてくれないかもしれないと不安を話したら、お母さんが言いだした。

「え?いいの?」

山崎さんはいいのかな?お母さんが元旦那と話すのは…

けれど涼しい顔で横でビールを飲んでいる。

どうやら何も言わないらしい。

「明日電話してみるわ。あの人、口下手だからね」

そして山﨑さんの方を見る。

「翔子から言ってあげたらまた変わるかもしれないな」

「そうね。由莉愛、待ってなさい」

「ありがとう」

けれどわたしからも連絡しなきゃ。

その日から毎日、お父さんにスマホでメッセージ大作戦を決行したわたしである。

お母さんだけに頼ってちゃダメ。
とにかく実行!するのみ。
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