エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
「てかまぁ、俺のエゴかなぁ」

「え?」

ぼそっと言ってふふって笑ってる崎本さん。あまりよく聞こえなかった。なんて言ったのだろう?

「なんでもないよ。このワンピースにしな。似合うから」

わたしもいいなと思ってたやつ。

わたしたちはお互いの服を会計して店を出た。

昼は近くのファストフードに入る。
わたしは甘いカフェラテで崎本さんはブラックコーヒー。
もうお決まりになってきている。

「えっと…」

わたしは渡したかったものをバッグから取り出した。

「これ…作ってきたんです」
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