エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
「え?」

そんな人いたかな?

「隠れるようにしてたから…メガネの男」

メガネ?
誰だろう。風間くんならメガネじゃないし、そもそも隠れないだろうし。
実は他に彼氏いたのかな?桐生さん。

「ちょっと思いつかないです。彼氏なのかな?」

「そ…いいや、家帰ろうか。夜は作ってくれるよね」

「はい。材料買いに行きましょう。あ、フライパン…」

「え。ああ、そろそろ買わないとだよねー。フッ素加工とれはじめてない?」

「うん?でもまだ使えますよ」

「そう?じゃあいいや」

結局なんだかわからないまま、崎本さんのマンションへと二人で戻ってきた。

そういえばさっき一度だけ由莉愛って呼び捨てにされたような…
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