エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
お腹が空いていることに気づいたわたしはそれでもいいかと思った。
コンビニでサンドイッチを買ってあったし、食べる場所がこっちになるだけだ。

だいたい学生が来るのはせいぜい早くても9時ごろだし、面倒な人たちに会うことはないだろう。

その時は長谷川さんも面倒な人たちの中に含まれるとは微塵も考えなかったのだ。

「じゃあ、わたしも食べて行こうかな」

そう言ってその机の前にすわってしまったのだ。

バッグの中からコンビニの手提げ袋を出し、サンドイッチを開ける。

「ふーん。そんなの食べるんだね」

「はい。たまごサンドが好きなんです」
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