エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
「僕はハムサンドがすきだけどね。ハムの方がおいしいじゃん、たまごはなんかモサモサするだろ?」

「はあ」

「それにそれ甘過ぎないか?」

キャラメルコーヒーにストローを刺していたら攻撃するかの如く言う。

なんなんだろう?この人…
こんな人だったっけ?

と考えてみるも覚えがない。
話したことがないからだ。

いつも研究室の中にいたけれどわたしは空気だったのだから。

「わたしはこれが好きですので」
< 154 / 233 >

この作品をシェア

pagetop