エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
危険だ。
この人…

本能が察知する。

逃げなきゃ…

思ったけど足が動かない。

そのうちにこっちに向かってやってきた。

「だいたいなんだよ。その服装。その髪型。そのにおい」

な、なんなのこの人…!

「せっかくおとなしくて従順だと思ってたのに、頭だけは良くて重宝すると思ってたのに全部計画丸潰れだろ」

「け、計画って…」

気づけば目の前に長谷川さんが怖い顔で立っていて、椅子を引っ張られ、引きずって長谷川さんの方へ椅子をむかせられていた。
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